過活動膀胱ってどんなこと?
トイレに行ったのにまたすぐに行きたい。。。
人よりトイレの回数が極端に多いことを頻尿といいます。
回数の目安として1日に10回以上と言われています。
ただ、水分摂取量やお酒、コーヒー、お茶など利尿作用のある飲み物を飲むことで一時的に増えることがあります。
頻尿の原因として様々ありますが、ここでは中高年男性にも多い
過活動膀胱
についてご案内いたします。
過活動膀胱の症状として、
急に来る我慢できない尿意
夜中にトイレに何回も起きてしまう事
が挙げられます。
これに伴い、急な尿意により我慢できずに漏れてしまう
切迫性尿失禁
もみられることがあります。
40歳以上の男女8人に1人が過活動膀胱の症状を持っていることが明らかになっており、日本では800万人以上の男女が罹っている頻度の多い病気です。
中高年男性に多く見られる前立腺肥大症によっても過活動膀胱が起こることがあります。
そもそも膀胱は、腎臓で作られた尿が尿管を伝って一時的に尿を溜める役割を持っています。
個人差がありますが基本的に膀胱は200〜400mlもの尿を溜めることが出来るようになっています。
そしてある程度尿が溜まると膀胱から脳に伝達され、尿意として私達はトイレに行き、膀胱が収縮して排尿します。
過活動膀胱は自らの意思に関係なく膀胱が勝手に収縮してしまい、
急に尿がしたくなって我慢できず、何回もトイレに行くようになります。
過活動膀胱の原因は?
自らの意思に関係なく膀胱が勝手に収縮してしまう過活動膀胱。
原因は大きく2つに分かれます。
神経因性による過活動膀胱
1つは神経因性と呼ばれるものです。
脳卒中や脳梗塞などの脳血管疾患
パーキンソン病や脊髄損傷
多発性硬化症などの病気、後遺症
により、膀胱に少ししか尿が溜まっていないのに勝手に膀胱が収縮したり、脳から「少し我慢して!」など膀胱の収縮にストップをかける情報が伝わらなかったり、情報伝達がうまく行かなくなる事によって起きます。
非神経因性による過活動膀胱
もう1つは非神経因性と呼ばれるものです。
膀胱が少しの刺激でも過敏に反応
してしまう事によって起こります。
膀胱が過敏に反応する原因として、
加齢に伴い膀胱の伸びが悪くなってしまうこと
前立腺肥大症により排尿がしづらいがため、
何とか排尿しようと膀胱に負担をかけてしまい
膀胱の筋肉が疲弊してしまうこと
によって起こることがあります。
その他にもストレスや心因性によって膀胱が過敏に働くこともあります。
過活動膀胱はどうやって解決するの?
基本的に過活動膀胱の治療は
お薬によって膀胱の働きを正常にさせる方法
膀胱訓練といい尿意を感じてから1〜2分程度排尿を我慢してトイレに行くトレーニング方法
があります。
あまり我慢しすぎるのも膀胱炎などを起こしかねませんので注意が必要となります。
神経因性によるものと前立腺肥大症によるものの場合ですと、原因となる病気の治療も同時に進めていきます。
過活動膀胱において切迫性尿失禁も伴っている場合ですと、ドラッグストアなどで尿失禁対策下着やナプキンを使うことを検討しましょう。
いずれにしても一番の解決の近道は泌尿器科の先生に診てもらい、適切な治療を受ける事です。
ただ、働き盛りの男性にとって中々病院に行く時間が確保できないと思います。
しばらくトイレを我慢してみることと、万が一に備えて尿失禁対策の下着、ナプキンを使うことが重要となります。
男性の頻尿と過活動膀胱のまとめ
トイレに関することは非常にデリケートで男女問わず恥ずかしい事になります。
特に出先で我慢できない尿意を催し、万が一失敗したらと不安がありますし、プライドが傷つけられる思いですよね。
しかし、不安が不安を呼んで症状をかえって悪くすることもあります。
ある程度我慢してみるのもいいのですが、市販の失禁対策下着も薄く、ナプキンなども男性用も充実していて外からは目立ちにくくなっています。
それ以外でも市販薬でも頻尿対策のお薬もありますので、取り急ぎではありませんがこういうのも活用するといいでしょう。
そして、一番の根本的な解決は泌尿器科の先生に診てもらい、適切な治療を受けるようにしましょう。
関連ページ
- 突然トイレが近くなった!頻尿とは?回数はどのくらい?夜の頻尿は?
- ここでは頻尿とは一日どれぐらいの回数トイレにいくことなのか、また、尿の量、夜間帯のトイレの回数についてご紹介していきます。どこからが頻尿なのか?ということは最近トイレが近くなった方がよく考えるようです。
- 男性の頻尿の原因、前立腺肥大症について
- もう何回もトイレに行くのは嫌だ!男性の頻尿の原因や改善方法をまとめたサイトです。夜間頻尿の対策や過活動膀胱についての知識、またエクササイズやサプリ、市販薬での対処法、病院へ行ったほうがいい?など今日から使える情報をまとめました!!
- 男性の夜中の頻尿原因 夜間頻尿について
- 夜中に何度もトイレに起きてしまう夜間頻尿。働き盛りの男性が毎日寝不足では仕事もつらいですし、家族や恋人と楽しむ時間も疲れて楽しくなくなります。今回は、特に男性の夜中の頻尿の原因についてまとめました。少しでも睡眠時間が増えるように、対策をして元気な毎日を取り戻せるといいですね。
- 男性の頻尿 ストレスからくる頻尿、心因性の頻尿について
- 頻尿にも原因がいろいろとあります。今回はストレスや心配から頻尿になってしまう、心因性の頻尿について詳しくまとめました。原因のストレスや心配を取り除くのが一番の対処法ですが、そうもいかないことも多いです。そんな場合はパッドや運動などをつかって気分転換すると、楽になることもあります。
- トイレが近い頻尿とトイレが間に合わない切迫性尿失禁 過活動膀胱の可能性も
- 何度もトイレに行ってしまう頻尿とトイレが間に合わない切迫性尿失禁。どちらもとてもつらい症状ですが、この二つが同時に起こることもあります。どちらも過活動膀胱の症状になりますが、ひどくなると外出もままならず、仕事も手につきません。今回は頻尿と切迫性尿失禁についてまとめましたので、参考にしてください。
- 男性の頻尿は原因不明が多い?頻尿の原因がわからないときに知っておくと安心なこと
- もう何回もトイレに行くのは嫌だ!男性の頻尿の原因や改善方法をまとめたサイトです。夜間頻尿の対策や過活動膀胱についての知識、またエクササイズやサプリ、市販薬での対処法、病院へ行ったほうがいい?など今日から使える情報をまとめました!!
- 頻尿と男性ホルモンの関係 男性ホルモンが多いとトイレが近くなるのか
- 男性の頻尿と男性ホルモンは関係があるのでしょうか?ここでは、男性ホルモンとかかわりの深い前立腺肥大症や前立腺がん、そしてホルモンと関係する頻尿についてまとめましたので、参考にしてください。
- 頻尿の原因は肥満やコーヒー?治すにはどうしたらいい?
- ここでは頻尿と肥満・コーヒーの関係についてご紹介していきます。頻尿には様々な原因がありますが、肥満やコーヒーの摂取が頻尿の原因となっているといわれています。肥満やコーヒーの摂取がなぜ頻尿につながるのでしょうか?
- 男性の頻尿の原因と自律神経 神経性の頻尿について
- 男性の頻尿の原因として考えられている自律神経。神経性の頻尿について詳しくまとめました。男性の頻尿の原因には前立腺肥大、過活動膀胱などがありますが、他にも自律神経失調症などの神経系のものもあります。神経系の頻尿の場合の対策など参考にしてください。
- 頻尿の男性に見られる症状をまとめました
- トイレが近くて悩んでいる男性の頻尿の症状についてまとめました。頻尿にまつわる病気やその症状には、おしっこの勢いが弱い、おしっこが残っている感じがする、下腹部の痛み、発熱などがあります。症状を把握することで、原因がわかってくることもありますので参考にしてください。
- 冬はトイレが近い?男性の頻尿と寒さの関係
- 冬になるとトイレが近くなる人が多くなるといわれていますが、それはなぜでしょうか?実は気温と頻尿も、体の機能から関係があるんです。冬場の頻尿を乗り切るためにも知っておき、対策してみるといいですね。
- 男性の頻尿 糖尿病と頻尿は関係あるのか?その対策
- 男性の頻尿と糖尿病の関係をまとめました。糖尿病になるとトイレが近くなることがありますので、頻尿がある男性も注意が必要です。
- 座りっぱなしでいると頻尿になる?男性の頻尿と普段の生活
- トイレが近くて頻尿気味の男性は、座り仕事の人が多い?あなたが座る時間が長い仕事だと、もしかしたら・・・と考えるかもしれません。今回は、座った姿勢でいると頻尿になりやすいのか、また普段からどんなことに気を付けるべきかまとめましたので参考にしてくださいね。
- 肥満の男性は頻尿になりやすい?肥満と頻尿の関係と対策
- よく肥満の男性は頻尿になりやすいと言われることがあります。その原因つに糖尿病や無呼吸症候群があると言われています。また肥満になると内臓脂肪が増えて膀胱を圧迫しおしっこを少ししかためられなくなる方もいるようです。今回は、肥満と頻尿の関係をまとめましたので参考にして下さい。
- 頻尿の男性 ビールを飲むとトイレが近くなるのはなぜ?
- ビールを飲むとトイレが近くなるのはなぜなのでしょうか?アルコールには利尿作用があると言われていますが、その中でもビールは特にトイレを近くする作用があると言われています。今回はその理由をまとめました。あまりにひどい場合、過活動膀胱や前立腺肥大などから頻尿になっている可能性もありますので、対策をとってみてください。
- 男性の夜間頻尿の原因は高血圧?
- 男性の頻尿の情報を集めたサイトです。頻尿や夜間頻尿、残尿感などのトイレのトラブルを改善するための対策や対処法をはじめいろいろな情報をまとめています。前立腺肥大症や過活動膀胱、前立腺炎などの原因から、尿漏れパッドの使い方、病院へ行くべきか、自力でできること、ツボやエクササイズの効果などにも触れています。