頻尿の男性と女性どこが違う?対策で気をつけること

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頻尿は男性と女性とではここが違ってくる

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さっきトイレに行ったばかりなのに、また尿意を感じてトイレに行ってしまう頻尿

 

原因は様々ですが、男性と女性と比べた場合、原因や対策が異なってきます。

 

男性に多く見られる頻尿、女性に多く見られる頻尿と対策をそれぞれまとめてみました。

 

 

 

まず私達が排尿するまでの過程で、明らかに男性と女性と異なるところがあります。

 

まず一つ目に、男性と女性とでは尿道の長さが異なります。

 

個人差がありますが男性の場合は15〜17cmと長いのに対し、女性の場合は3〜5cmと短いのが特徴です。

 

 

 

また、男性ですと膀胱の下に尿道を取り囲むように前立腺があります。

 

前立腺の役割は未だ解明されていないところがありますが、精液の構成成分である前立腺液が分泌されることにより、精子に栄養を与え運動能力を高めます。

 

また射精や排尿の働きに関わっていると言われています。

 

 

 

尿道の長さと前立腺の有無が、男性と女性とで大きな違いになってきます。

 

女性の場合は出産が原因となり頻尿になることも多いので、そのあたりも男性と女性の頻尿の違いにかかわってきます。

 


男性の頻尿

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男性の場合は尿道が長いため、女性に多い膀胱炎になる可能性は低いと言われています。

 

 

しかし、加齢に伴うホルモンバランス環境の変化や、糖尿病や高血圧など生活習慣病やメタボリック症候群などによって、男性特有の前立腺が肥大すると考えられており、60歳以上の男性2人に1人は前立腺肥大が認められています。

 

前立腺はクルミ大程度の大きさですが、肥大してしまうと尿道を圧迫してしまい、排尿の勢いが弱くなったり、膀胱に尿が残る残尿感が起きたりします。

 

それにより膀胱に尿がすぐ溜まり、頻繁に尿意を感じてしまいます。

 

 

また、デスクワークなど長時間座りっぱなしの姿勢やストレスなどにより、前立腺炎を引き起こすことで頻尿に繋がることもあります。

 

 

 

男性の頻尿で特に気をつけておきたいことと対策

 

体を冷やさないことが重要となってきますが、更にデスクワークなど長時間座りっぱなしの方は2〜3時間おきに席を立って軽い運動をすることが必要です。

 

 

また運動不足が続くと体がむくむ他、前立腺肥大症との関わりも少なからずあると考えられていますので、ウォーキングなどといった軽い運動を行うようにしましょう。

 

食事や生活リズムも仕事の兼ね合いから不規則になりがちかもしれませんが、出来る限り生活リズムを規則正しくし、バランスの取れた食事を摂るよう心がけることも必要です。

 

 

お酒やお茶、コーヒーといった飲み物は利尿作用がありますので、寝る前はなるべく控えるようにしましょう。


女性の頻尿

 

女性は尿道が短いので、膀胱炎を起こしやすく、それにともない頻用が見られるのが特徴です。

 

膀胱炎はクラミジア、大腸菌などといった細菌が尿道から膀胱に入ることで炎症を起こし、少しの刺激で尿意を催してしまいます。

 

一般的に排尿によって尿道に入ってきた菌を流したり、膀胱に入る前に免疫力で菌を無力化させるのですが、疲労やストレス、無理なダイエットによって抵抗力が低下してしまうと、しばしば膀胱炎を起こしやすいと言われています。

 

 

 

また、トイレを我慢することにより、膀胱内に菌が留まってしまうことで膀胱炎を起こすことも考えられています。

 

よく「トイレを我慢すると膀胱炎になるよ。」と言われるのはその所為です。

 

 

 

更に女性特有の頻尿の原因として骨盤底筋のゆるみも挙げられます。

 

骨盤底筋の緩みにより頻尿に加え、重たいものを持ったり、咳やくしゃみで思わず漏れてしまう腹圧性尿失禁を伴います。

 

妊娠や出産、運動不足、年齢的な筋肉の衰えから、骨盤底筋が緩みやすくなります。

 

 

 

女性で特に気をつけておきたいことと対策

 

女性は男性と比べて尿道が短いため、膀胱炎を起こしやすいと言われています。

 

膀胱炎を予防するために、なるべくトイレを我慢しないことが必要であることと、無理なダイエットをしないことや疲労・ストレスを溜めないことです。

 

 

 

私達人間には元々抵抗力を持ちあわせており、外から進入する菌を抑える力を持っていますが、無理なダイエットや疲労、ストレスにより抵抗力が落ちてしまいますので、生活リズムを整えバランスの取れた食事を摂るよう心がけましょう。

 

 

 

また冷え性のある方ですとトイレが近くなることがありますので、体を冷やさないように、特に下半身を温めるようにしましょう。

 

熱すぎない温度(およそ40℃ぐらい)でゆっくり入浴することで、全身の血行が良くなり、排尿トラブルの緩和に繋がります。

 

 

 

また骨盤底筋の緩みに対し、骨盤底筋運動を行う事も効果的です。

 

立った状態でお尻に力を入れ10秒間キープします。

 

そのあとすっと力を緩め3回繰り返します。

 

更に同じ動きを素早く10回1セットとして繰り返し、これを朝、昼、夜に3セットずつ行います。

 

 

 

男性の頻尿と女性の頻尿まとめ

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男性と女性とでは体の仕組みの違いから、頻尿の原因も変わってきます。

 

また頻尿の原因も様々で、ストレスにより過活動膀胱を起こすことも男女共通してあります。

 

こうした悩みを改善するためにも、今回ご紹介した対策方法と合わせながら、専門の先生に診ていただき、適切な治療を受けるようにしましょう。


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