頻尿と残尿感の男性　原因と対策は？

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中高年男性に多い前立腺肥大症

1日に何回も尿意を感じてトイレに行くけど、まだおしっこが残っていると感じることはありませんか？

頻尿の原因は様々ですが、中には尿を一時的に溜める膀胱に、排尿しても残ってしまうために、すぐに膀胱に尿が溜まって尿意を感じてしまうことにより、頻尿となる事があります。

ではなぜ頻尿と残尿感が起こるのか、中高年男性のみならず20～30代男性にも近年見られる原因と対策をまとめてみました。

頻尿と残尿感の原因として中高年男性に多く見られるのが前立腺肥大症になります。

前立腺は男性のみあるもので、膀胱の下にあり尿道を取り囲むようにあります。

主な働きは精子に栄養を与える前立腺液の分泌と、排尿や射精するときに関わっています。

大きさはクルミ大程度ですが、加齢とともに前立腺が肥大することがあります。

原因ははっきりとわかっていませんが、男性ホルモンを含む性バランスの変化が考えられているほか、近年では糖尿病や高血圧などの生活習慣病との関連性が考えられています。

前立腺肥大症の主な症状としては、尿道を圧迫してしまうために排尿しても勢いが感じられないことと、お腹に力を入れないと排尿しづらいといった排尿障害と呼ばれる症状に加え、排尿しても尿が残った感じがする残尿感があります。

そして膀胱に尿が残ってしまうと、すぐ膀胱がいっぱいになってしまうので、頻尿に繋がります。

対策としては泌尿器科に受診して内服薬で治療をすすめることですが、前述にあります通り生活習慣病との関連性も指摘されているので、食生活のバランスとウォーキングなどといった運動を行うことも重要と考えられています。

もうひとつ残尿感と頻尿を引き起こす原因として近年、20～30代の若い男性にも多く見られる前立腺炎があります。

これは前立腺の炎症によるもので、残尿感を伴うこともあります。

前立腺炎の原因は性交渉によって尿道からクラミジア、マイコプラズマ、大腸菌などが前立腺に入り込むことによって起こる場合と、デスクワークや長距離運転などといった長時間座ったままの姿勢が多いことなどにより、前立腺を圧迫して血行障害によって起こることがあります。

またストレスや深夜までパソコンやスマホ、ゲームなどにより自律神経の乱れによって起こることも考えられています。

細菌による原因の場合は感染した細菌に合わせた抗生物質などによる治療のほか、前立腺のむくみを取るための生薬成分などの薬で治療を行うことがあります。

原因となる菌が認められない場合は、膀胱にしっかりと尿をためてから排尿する膀胱訓練や、軽い運動を行ったり、デスクワークなどで長時間座った姿勢が多い方ですと定期的に体を動かしたりすることで改善することがあります。また生活習慣の見直しやストレスをためないようにすることも必要とあります。

脳梗塞や脊髄損傷、パーキンソン病などといった脳血管疾患や神経疾患による神経因性膀胱でも、残尿感と頻尿が見られることがあります。

これは膀胱や尿道にかよっている神経が不調で排尿がうまく行かなくなることで起こります。

急に我慢できない尿意を感じてトイレに間に合わず失禁してしまうのが特徴的ですが、尿が出にくいといった症状もあり、しばしば残尿感も伴うこともあります。

治療は原因となる脳血管疾患や神経疾患の治療と同時に、膀胱の働きを促す薬や膀胱と尿道の神経強調を改善する薬を使います。

また、前立腺がんや膀胱がんによっても残尿感と頻尿を伴うことがあります。その場合は手術などが必要となります。

頻尿と残尿感が起こる原因と対策をご案内いたしましたが、男性に多く見られるケースとして、前立腺肥大症や前立腺炎があります。

その他にも残尿感と頻尿を伴うものとして、女性に多く見られる膀胱炎があるのですが、男性で膀胱炎が起こることは少ないと言われています。

残尿感がある場合はなるべく早く泌尿器科の先生に診てもらい、適切な治療を受けることが必要でありますが、生活習慣と深く関わっていることもありますので、規則正しい生活とストレスをなるべく溜め込まないように運動などで発散するようにしましょう。

また、治療を受けても症状が軽くなったからといって途中でやめるのではなく、処方されたお薬を正しく服用することも改善策として大変重要となります。