膀胱訓練とは？どんな症状に適しているの？
さっきトイレに行ったのに尿意をまた感じて頻繁にトイレに行ってしまう頻尿。
働き盛りの男性にとって、通勤途中や大事な会議や打ち合わせなどですぐにトイレに行けない状況だと辛いですよね。
頻尿の原因は様々ですが、改善策の一つとして
膀胱訓練
というものがあります。
膀胱訓練に適している状況とやり方についてご案内いたします。
膀胱訓練とは実際に病院の治療でも行われている
膀胱のリハビリ
になります。
尿意を感じてもすぐに排尿を行わず、計画的に我慢して膀胱に溜まる尿量を少しずつ増やし、トイレに行く回数を減らすのが目的となります。
頻尿の原因によって膀胱訓練が効果的である場合がありますが、素人判断で我慢してはならない場合もあります。
前立腺肥大症によって尿が出にくい場合
急な尿意を我慢できない場合
細菌感染による膀胱炎などの場合
ですと泌尿器科の先生に診察を受け適切な治療が必要となります。
また
頻尿が次第に悪化している場合
排尿する時に痛みや血尿がある場合
は速やかに治療が必要となります。
逆に
病気の可能性がない
頻尿以外に何も症状がない
場合は膀胱訓練に適しているといえます。
心配事やストレスなどによる心因性による頻尿の場合も、膀胱訓練に適していると考えられています。
また注意しておきたいのが、膀胱に溜められる尿量は成人男性で300〜400mlですが、膀胱に溜められる尿が少ない方もいます。
計量カップなどで1回分の尿を図り、目安より少なければ膀胱訓練によって効果が期待できます。
膀胱訓練はどうやって行うの？
膀胱訓練のやり方は至って簡単です。
膀胱や周りの筋肉を鍛える訓練
先ずお尻にぐっと力を入れて肛門を締めるようにします。
肛門と膀胱括約筋といって尿道に結ぶところと神経が近いため、お尻に力を入れて肛門を締めることで膀胱括約筋も連動して締まると考えられています。
勿論おしっこを我慢すると意識して力を入れると効果的でしょう。
おしっこを我慢する膀胱訓練
次に尿意を感じても、我慢する時間を1〜2分からはじめ、5分、10分と計画的に少しずつ伸ばしていきます。
特に心因性頻尿の方ですと、トイレのことが気になって頻尿となる場合がありますので、排尿以外のことを考えたり、ゆっくり深呼吸をしたりすることで尿意を紛らわせる事も効果的と考えられています。
膀胱訓練をする際のポイント
膀胱訓練を行う際にポイントとして抑えておきたいのが、
尿意に波がある
ことを知ることです。
尿意は波のように強弱があります。
強い尿意の時は我慢するとかえって失禁してしまうことになり、更にトイレを気にしてしまう場合があります。
先ずは弱い尿意の時に我慢して見るようにしてみましょう。
更に万が一に備えて尿失禁用のナプキンやパットをあてて、ご自宅で練習することからはじめてみましょう。
だいたいどれくらいやると効果が現れるの？
膀胱訓練を行うとすぐ効果が現れるのか気になる方もいるかもしれません。
個人差がありますので一概に言えませんが、効果が現れるまで時間がかかる場合もあります。
特に年齢とともに膀胱の伸びが悪くなると、膀胱の容量が伸びるまで時間を要することがあります。
訓練をして直ぐに効果がなくても
諦めずに3ヶ月は続ける
ようにしましょう。
また、心因性頻尿の場合ですと趣味など何か熱中できることや、ストレスを発散してなるべく溜め込まないようにすることも必要です。
膀胱訓のまとめ
頻尿の改善策の一つとして膀胱訓練についてご案内いたしました。
頻尿の原因は人によって様々です。
もう一つここで膀胱訓練と同時に行っていただきたいのが、自分の排尿のパターンを知ることです。
朝起きてから翌朝までの24時間単位でいつトイレに行ったか、おしっこの勢いや量はどれぐらいだったか、何かおしっこした後に異常はなかったかなど、手帳やメモ帳に記載します。
これを
排尿日誌
といいますが、中々症状が改善しない時、泌尿器科の先生に診てもらう際に排尿日誌を提示することで、より正確かつ迅速な治療が期待できることもあります。
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