切迫性尿失禁とは?
さっきトイレに行ったのに、また尿意を感じてトイレに行ってしまう、急に我慢できない尿意を感じてしまう、もしもトイレに間に合わなかったらどうしよう、思わず漏れそうだった、そうなると辛いですし恥ずかしくてたまりませんよね。
1日に尿意を感じて何回もトイレに行ってしまう頻尿と、急に我慢できない尿意に加えトイレに間に合わなくなる切迫性尿失禁とあります。
ここでは頻尿と切迫性尿失禁の関係についてと、対策方法についてご案内いたします。
尿意を感じてトイレに行く回数が1日で10回以上だったり、人より多くトイレに行くことが多いと感じたりしたら頻尿と言えます。
一般的には尿量が多いことによって起こる場合と、ストレスなどの心因性によるものと、中高年男性に多く見られるのが前立腺肥大症などによる排尿障害によって起こるものなどがあります。
前立腺肥大症になりますと、トイレに行って排尿しても勢いがない、尿がまだ残っていると感じる残尿感が主な症状になりますが、すぐに尿が溜まってしまうので頻尿の症状が現れます。
ついさっきトイレに行ったのに、我慢できないほどの強い尿意を感じる尿意切迫感が現れ、トイレに間に合わず尿漏れを起こしてしまうのが切迫性尿失禁となります。
切迫性尿失禁が起こる原因は?
本来でありましたら、脳からの命令で排尿がコントロールされるのですが、脳梗塞などの脳血管障害や脊髄損傷やパーキンソン病、多発性硬化症などの病気により脳からのコントロールがうまく行かなくなり、膀胱が勝手に収縮を行うことにより切迫性尿失禁が起きてしまうことがあります。
しかし多くの場合は、原因不明か膀胱炎や前立腺炎などの病気により膀胱の収縮活動が過敏になることによって尿意切迫感と切迫性尿失禁が起こります。
これら自分の意思と関係なく勝手に膀胱が収縮をしてしまう症状を過活動膀胱と言います。
過活動膀胱が起こる原因は脳からのコントロールが上手く行かなくなる神経因性のものと、原因不明や膀胱炎などの病気により起こる非神経因性のものと分かれます。
特に非神経因性のものですと、前立腺炎や膀胱炎により尿が少ししかたまっていないにもかかわらず、膀胱の感覚が敏感になり収縮活動を起こすものや、前立腺肥大症による排尿障害で、膀胱に負担がかかりすぎたことにより、膀胱の筋肉が疲弊して少しの尿量で敏感になるものと、心理的なストレスやトイレの失敗の恐れから敏感に反応してしまうものと分かれます。
ではどう対処したらいいのか?
突然強い尿意により我慢できずにトイレに駆け込んだり、トイレが中々見つからなかったり、通勤途中や会議、打ち合わせ中などトイレにすぐ行けない状況ですと大変困りますよね。
そこで自分でできる対策方法として、通勤や大事な仕事や会議などの前に必ずトイレを済ませるように心がけることが必要となります。
また、水分を多く摂ったり、お酒、コーヒー、お茶など利尿作用のある飲み物を摂ったりますと尿量が多くなりますので、出来る限り控えるようにします。
同時に尿失禁対策のグッズを使うことを検討します。
男性用でも尿失禁対策の下着やナプキンがドラッグストア等で販売されています。
万が一に備え下着やナプキンといった「保険」を携行することも必要です。
そして一番の解決方法は、泌尿器科の先生に診てもらい適切な治療を受けることです。
働き盛りの男性にとって病院に行く時間を作ることは大変難しいことかもしれません。
切迫性尿失禁の原因には前立腺肥大症や過活動膀胱などの病気が潜んでいる可能性があります。
ですので、原因となる病気の治療や、膀胱の活動を抑える薬を服用することで症状を和らげることが可能となる場合もあります。
まとめ
排泄に関する悩みは中々相談することができないデリケートなものです。更に我慢できないほどの尿意を感じ、トイレに間に合わず失禁してしまうと自尊心が大いに傷ついてしまいます。
トイレに間に合わなかったらどうしようと思うあまり、トイレを強く意識することでも過活動膀胱や頻尿が悪化することが考えられています。
水分の摂り過ぎないように心がけたり、尿失禁対策のための下着やナプキンを使い万が一に備えたりすることも重要ですが、なるべく早く専門の先生に診てもらい適切な治療受けることが必要となります。
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